NPB 野球用語

【野球初心者向け】プロ野球ドラフトとは?仕組み・指名ルールをわかりやすく解説

こんな悩みを解決できる記事になっています!

  • ドラフト会議って何?なんであるの?
  • ドラフト会議のルールが知りたい
  • どこに注目すれば楽しめる?

最近プロ野球を見始めたら、ニュースやSNSで「ドラフト」という言葉をよく見かけるようになった。そんな方も多いのではないでしょうか。

「なんとなくすごいイベントらしいけど、実際に何をしているのかよくわからない…」

大丈夫です。最初はみんなそうです。この記事では、ドラフト会議の仕組みと指名のルールを、初めての方にもわかるようにゆっくり解説していきます。読み終わるころには、ドラフトの時期がきっと楽しみになっているはずですよ。

ドラフト会議ってそもそも何?

ドラフト会議の正式名称は「新人選手選択会議」です。プロ野球選手になりたい学生や社会人の選手を、12球団が「うちに来てほしい!」と指名する会議のことです。

野球を始めた子どもたちが、ずっと夢見てきたプロの舞台。その入り口が、この会議だといえます。1965年に始まり、今ではプロ野球界の秋の風物詩として、ニュースでも大きく取り上げられます。例年10月下旬ごろに開かれ、テレビやネットで生中継されることも多いので、気軽に見てみてください。

なぜドラフト制度があるの?

「好きな球団に入れないの?」と不思議に思うかもしれませんね。

もし選手が自由に球団を選べるとしたら、お金をたくさん出せる人気球団に、有望な選手ばかりが集まってしまいます。そうなると、強いチームはずっと強く、弱いチームはずっと弱いまま。試合の面白さも半減してしまいます。

そこで生まれたのが、ドラフト制度です。新人選手を各球団に公平に振り分けることで、戦力のバランスを保ち、どのチームにも優勝のチャンスが生まれるようにしています。リーグ全体を盛り上げるための、大切な仕組みなんです。

誰が指名の対象になるの?

ドラフトで指名されるのは、日本の高校生、大学生、社会人、独立リーグの選手などです。

ただし、希望すれば誰でも対象になるわけではありません。高校生や大学生が指名を受けるには、事前に「プロ志望届」を日本高野連や日本大学野球連盟に提出する必要があります。「プロでやりたい」という意思表示ですね。ニュースで「プロ志望届を提出」と出たら、「この選手はドラフト候補なんだな」と思って大丈夫です。

指名のルールをやさしく解説

ここが一番気になるところですよね。流れを順番に見ていきましょう。

1位指名は「入札」から始まる

最初の1巡目は、12球団が同時に「この選手がほしい!」と1人ずつ指名します。これを「入札」と呼びます。

もし複数の球団が同じ選手を指名したら(これを「重複」といいます)、どうなるでしょう。答えは、くじ引きです。各球団の監督が順番にくじを引いて、当たりを引いた球団が交渉する権利を獲得します。

ドラフト会議で、監督がくじを引いてガッツポーズをしたり、天を仰いだりする場面を見たことはありませんか。あれがまさに、この抽選の場面です。ハズレた球団は、あらためて別の選手を指名します。運も絡むので、毎年ドラマが生まれます。

2位以降は順番に指名していく

2巡目以降は、球団が決められた順番に1人ずつ指名していきます。すでに他の球団が指名した選手は選べないので、くじ引きは起こりません。

順番は、その年のシーズン成績(順位)が低かった球団から選べる仕組み(ウェーバー方式)になっています。苦戦したチームが優先して良い選手を選べるという、戦力均衡のためのルールです。2巡目は最下位のチームから、3巡目は逆に1位のチームから…というように、巡目ごとに指名順が折り返すのも公平さを保つ工夫です。

指名はいつまで続く?

各球団が「選択終了」と宣言するまで続きます。 指名できる人数にはルールがあり、支配下ドラフトでは1球団につき原則10人までと決められています。また、一軍の試合に出られる「支配下選手」は1チーム70人までという上限があるため、チームの枠の空き具合に合わせて少ない人数で指名を終えることもあります。

「育成ドラフト」ってなに?

本会議のあとに、「育成ドラフト」が行われることがあります。

育成選手は、まだ力を磨いている途中の選手で、背番号が3ケタ(100番台など)になるのが目印です。最初は支配下選手ではないので、一軍の公式戦には出られません。でも、練習を重ねて実力をつけ、「支配下登録」を勝ち取れば、一軍の舞台に立てます。

育成出身で大活躍している選手もたくさんいます。「下から這い上がるストーリー」は、野球の大きな魅力のひとつです。

指名されたら、すぐ入団なの?

実は、指名された時点では「入団決定」ではありません。指名した球団が得るのは、あくまで「交渉する権利」です。

そのあと球団と選手が話し合い、契約内容に合意して初めて入団が決まります。交渉権は、翌年の3月末まで有効です。ほとんどの選手は秋から冬にかけて契約を結び、新人合同自主トレや春季キャンプに合流していきます。

「指名されたけど入団しなかった」というケースもゼロではありません。進学や社会人野球の継続を選ぶ場合などです。

ドラフトをもっと楽しむポイント

最後に、初心者の方におすすめの楽しみ方をご紹介します。

①推しの球団の指名をチェックする

自分の応援するチームが、誰を1位に選ぶのか。それだけでワクワクします。

② 「外れ1位」に注目する

抽選に外れたあとの選択に、球団の考えや、新たなドラマが見えてきます。

③ 指名された選手のその後を追いかける

ドラフトで名前を覚えた選手が、数年後に一軍で活躍すると、「あのときの!」と嬉しくなります。長く野球を楽しむ醍醐味です。

まとめ

ドラフト会議のポイントを、ぎゅっとおさらいしましょう。

  • ドラフト会議は、12球団が新人選手を指名する年に一度のイベント
  • 戦力のバランスを保ち、リーグを盛り上げるための制度
  • 1位指名は入札で、重複すれば抽選。2位以降は順番に指名
  • 指名は「交渉権」の獲得で、契約して初めて入団が決まる
  • 育成ドラフトからも、一軍で活躍する選手が生まれる

最初は難しそうに感じるかもしれませんが、仕組みがわかると、ドラフトはぐっと身近になります。「この選手、どこに行くんだろう?」と想像しながら見守る時間は、野球ファンにとって、秋のいちばん楽しい時間のひとつです。

今年のドラフト会議を、ぜひ一緒に楽しみましょう。あなたの応援するチームに、素敵な出会いがありますように。

-NPB, 野球用語
-