筆者の私は、プロ野球ファン歴23年。野球少年として13年間プレーしていました。そんな野球少年が憧れていたのが、最強打者の証「三冠王」。
この記事でご紹介する、「三冠王の意味・どれくらい難しいのか」を読めば、プロ野球ファンとしてさらに熱中すること間違いなしです!!
記事前半では三冠王の意味や難しさについて、後半では三冠王獲得を期待する選手を予想するのでぜひお楽しみください。
【プロ野球】三冠王とはどういう意味
三冠王:1シーズンで首位打者・本塁打王・打点王の3タイトル同時獲得すること。
その他のタイトルを獲得していても三冠王とは表現しません。(最多安打、最多出塁率、盗塁王など)
また、各リーグ(セ・リーグ、パ・リーグ)でタイトル争いをするので、1シーズン最大2人の選手が受賞する可能性があります。
▼各タイトルについてはこちらの記事
三冠王はどれくらい難しい?
歴代三冠王達成者はたった8人
歴史のあるプロ野球の中で三冠王達成者はたったの8人。(達成回数は12回)
選手名 | 年度 | 球団 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
中島 治康 | 1938秋 | 巨人 | .361 | 10 | 38 | 全40試合 |
野村 克也 | 1965 | 南海 | .320 | 42 | 110 | |
王 貞治 | 1973 | 巨人 | .355 | 51 | 114 | |
王 貞治 | 1974 | 巨人 | .332 | 49 | 107 | 最年長(34歳) |
落合 博満 | 1982 | ロッテ | .325 | 32 | 99 | |
落合 博満 | 1985 | ロッテ | .367 | 52 | 146 | |
落合 博満 | 1986 | ロッテ | .360 | 50 | 116 | |
ブーマー | 1984 | 阪急 | .355 | 37 | 130 | |
バース | 1985 | 阪神 | .350 | 54 | 134 | |
バース | 1986 | 阪神 | .389 | 47 | 109 | |
松中 信彦 | 2004 | ダイエー | .358 | 44 | 120 | 本塁打は1位タイ |
村上 宗隆 | 2022 | ヤクルト | .318 | 56 | 134 | 最年少(22歳) |
歴代三冠王達成者は上グラフの通りです。 中でも、3度達成している落合博満さんがどれほどの大打者だったのかがわかります。また、王貞治さん、ランディ・バースさんは2回達成しています。
他の大記録と三冠王を比較
完全試合よりも難しいのが三冠王というタイトルです。
ここでは、その他大記録と三冠王を比較します。
記録 | 達成人数 | 達成回数 | 最近の達成者 |
---|---|---|---|
三冠王 | 8人 | 12回 | 村上 宗隆(2022) |
トリプルスリー | 10人 | 12回 | 山田 哲人(2018) |
完全試合 | 16人 | 16回 | 佐々木 朗希(2022) |
サイクルヒット | 71人 | 76回 | 牧 秀悟(2021) |
ノーヒットノーラン | 87人 | 98回 | 山本 由伸(2022) |
グラフを見ての通り、三冠王がその他大記録と比較して、1番少ない達成回数となっています。佐々木朗希投手の達成で話題になった完全試合よりも難しいのが三冠王といえます。
あの名選手でも三冠王達成ならず
プロ野球の歴史の中で、あと一歩で三冠王達成という名選手が6名存在していました。
三冠王は各タイトルでトップになる必要があり、1シーズンごとのその他選手成績に影響されるため、非常に難しいタイトルといえます。あと一歩で三冠王だった名選手を紹介します。
1995年 イチロー(オリックス)
前年に初の首位打者を受賞した天才バッター。1995年は打率.342、本塁打25本、打点80の成績を収めたが、小久保裕紀(ダイエー)の本塁打28本に届かず三冠王達成ならず。
2002年 松井秀喜(巨人)
2003年にMLBへ挑戦したゴジラ松井。MLB挑戦の前年2002年は、打率.334、本塁打50、打点108の成績を収めたが、福留孝介(中日)の打率.343に届かず三冠王達成ならず。
2003年 アレックス・ラミレス(ヤクルト)
外国人選手として初のNPB通算2000安打を達成した人気者。2003年は、打率.333、本塁打40、打点124の成績を収めたが、今岡誠(阪神)の打率.340に届かず三冠王達成ならず。
2005年 松中信彦(ダイエー)
前年に三冠王を受賞した翌年。2年連続受賞に挑み、打率.315、本塁打46、打点121の成績を収めたが、和田一浩(西武)の打率.322に届かず三冠王達成ならず。
2012年 阿部慎之助(巨人)
強打のキャッチャーとして大活躍した選手。2012年は、打率.340、本塁打27、打点104の成績を収めたが、ウラディミール・バレンティン(ヤクルト)の本塁打31に届かず三冠王達成ならず。
2015年 山田哲人(ヤクルト)
2015年に初トリプルスリーを達成。同年は、打率.329、本塁打38、打点100の成績を収めたが、チームメイト川端慎吾の打率.336、畠山和洋の打点105に届かず三冠王達成ならず。
数々の名選手でも達成できなかった三冠王。どれだけ難しいタイトルかということをおわかりいただけたでしょうか。
今後三冠王は生まれるのか予想
【セ・リーグ】ハマのムードメーカー
2023年打点王、最多安打を受賞。ルーキーイヤーの2021年から3年連続20HR以上を記録。打率を残し、ホームランも打てるという三冠王に必要な要素をすでに身に付けている選手。現在25歳という若さであり、今後の伸びしろも十分!(2024年1月現在)
【パ・リーグ】フルスイングハードヒッター
2019年MVP、首位打者のタイトルを受賞。プロ10年の成績を振り返ると、常に高打率を残している。キャリアハイとなる23HR、105打点を更新することができれば三冠王に近い選手といえる。(2024年1月現在)