2023年12月に開催された「第2回現役ドラフト」。なぜ開催されるようになったのか、獲得された選手の現在の成績はどうなのか。現役ドラフト2年目を一緒に見ていきましょう。
現役ドラフトまとめ
- 出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるための制度
- 漆原投手(阪神)・北村選手(ヤクルト)が活躍
- 投手9名、内野手1名、外野手2名が選出
現役ドラフトの仕組み
チーム事情により出場機会に恵まれない選手の移籍を促すため、2022年12月9日に初開催されました。会議は非公開で行われ、各球団1名の選手が移籍することになりました。
本ドラフトの方法は、各球団指名対象選手を2名以上リストアップ。そのリストから獲得希望選手1名を投票。1番得票数が多い球団が指名権を獲得し、希望選手を獲得。その後、選手を獲得された球団が指名権を得るという方法です。
※下記項目は対象外選手
- 外国人選手
- 複数年契約選手
- 来季年俸5000万円以上の選手(1人は5000万円以上1億円未満も可)
- FA権を行使したことのある選手
- FA資格選手
- 育成選手
- 前年シーズン終了後にトレードで獲得した選手
- シーズン終了後に育成から支配下になった選手
▼第1回現役ドラフトについてはこちら
各球団移籍選手
では、第2回現役ドラフトによってどのような選手が移籍したのかを見ていきましょう。
※かっこ内はドラフト指名年、順位
セ・リーグ
- 阪神:漆原 大晟(27歳)投手/オリックス(2018年育成①)→阪神
- 広島:内間 拓馬(25歳)投手/楽天(2020年④)→広島
- DeNA:佐々木 千隼(29歳)投手/ロッテ(2016年①)→DeNA
- 読売:馬場 皐輔(28歳)投手/阪神(2017年①)→読売
- ヤクルト:北村 拓己(28歳)内野手/読売(2017年④)→ヤクルト
- 中日:梅野 雄吾(25歳)投手/ヤクルト(2016年③)→中日
パ・リーグ
- オリックス:鈴木 博志(27歳)投手/中日(2017年①)→オリックス
- ロッテ:愛斗(27歳)外野手/西武(2015年④)→ロッテ
- ソフトバンク:長谷川 威展(24歳)投手/日ハム(2021年⑥)→ソフトバンク
- 楽天:櫻井 周斗(24歳)投手/DeNA(2017年⑤)→楽天
- 西武:中村 祐太(28歳)投手/広島(2013年⑤)→西武
- 日ハム:水谷 瞬(23歳)外野手/ソフトバンク(2018年⑤)→日ハム
活躍している選手は?
現役ドラフトによって、気持ち新たに新天地へ移った各選手。その後、活躍しているのはどの選手なのでしょうか。投手・野手から1人ずつご紹介します。(5/2現在)
投手:漆原 大晟(阪神)
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投手部門での活躍選手は漆原投手。三振を獲れる中継ぎ右腕として貴重な戦力となっており、今後も連覇を目指すチームに必要不可欠な選手となってくれそう。
●7試合 防御率0.84 ホールド1 奪三振9 投球回数10.2 WHIP0.75
※WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched):1イニングで何人のランナーを出すかという指標。WHIP=与四球数+被安打数÷投球回数
野手:北村 拓己(ヤクルト)
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野手部門は北村選手。レベルの高いヤクルト内野陣の中で奮闘しています。数字としては物足りないものの、今後のアピール次第で活躍の場を増やしてくれそうです。
●15試合 打率.188 安打3 四球2 出塁率.278 OPS.465
※OPS(On Plus Slugging):チームの得点にどれくらい貢献できているかを表す指標。OPS=出塁率+長打率
今季はどうなる?
昨年は2選手が月間MVPを獲得するなど現役ドラフトの恩恵を受けている選手が登場しました。2024年シーズンも現役ドラフトから飛躍する選手が生まれることを願っています。今後も現役ドラフト選手に注目していきましょう!!