プロ野球が好きでよく試合を見ているけど、そもそもプロ野球はいつから始まったの?誰が日本に伝えたの?など歴史について知らない人も多いのではないでしょうか。
そんな日本プロ野球の歴史について語っていきたいと思います。
プロ野球の歴史まとめ
- 1872年 アメリカ人教師ホーレス・ウィルソンが生徒に伝えた
- 1934年 現在の読売ジャイアンツが誕生
- 1936年 7球団によりプロ野球のリーグ戦がスタート
- 1950年 セントラル、パシフィックの2リーグ制スタート
海を越えたベースボール
日本にベースボールが初めて伝えられたのは1872年。第一大学区第一番中学(現在の東京大学)のアメリカ人教師ホーレス・ウィルソンが生徒にベースボールを伝えました。翌年、開成学校と校名が変わり新校舎とともに立派な運動場が整備されると試合ができるようになりました。
*ベースボールを日本に伝えた功績を称え、ホーレス・ウィルソンは日本の野球殿堂入りを果たしています。
日本初の野球チーム結成
1878年アメリカ留学から帰国した平岡熈(ひらおか ひろし)が、日本初の本格的野球チーム「新橋アスレチック倶楽部」を結成。工部省鉄道局技師となり新橋停車場構内に仮運動場を設け、用具や規則書を輸入しユニホームを作る等に尽力しました。
ベースボールを野球へ
1894年中馬庚(ちゅうま かのえ)が「ベースボール」を「Ball in the fieldー野球」と訳しました。中馬庚は、野球研究書「野球」の著者であり、選手としては名二塁手でした。大学に進むと指導者として後輩を指導していました。
ちなみに、正岡子規が野球の名付け親との説がありますが、これは間違いです。私自身、正岡子規が名付け親と思い込んでいたので、正直驚きです。。。
夏の風物詩誕生
1915年全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)が開催されました。 1924年には全国選抜中等学校野球大会(現在の春の甲子園大会)も始まりました。夏の風物詩、高校野球では100年以上も熱戦が繰り広げられてきたということになります。
ちなみに第1回大会の優勝校は、京都二中です。
日本プロ野球の幕開け
1934年11月、ベーブ・ルースら米大リーグ選抜チームは全日本チーム等と全国12都市で対戦。12月には、この全日本チームを中心として大日本東京野球倶楽部(現在の読売ジャイアンツ)が誕生しました。 そして1936年には東京巨人、大阪タイガース、名古屋、東京セネタース、阪急、大東京、名古屋金鯱の7球団により日本職業野球連盟創立、プロ野球のリーグ戦がスタートしました。
12月には東京巨人vs大阪タイガースの優勝決定戦が行われ、東京巨人が初代優勝球団となりました。
そして、1950年セントラル(8球団)、パシフィック(7球団)の2リーグ制がスタートしました。日本シリーズは、松竹ロビンスvs毎日オリオンズの対戦となり、4勝2敗で毎日オリオンズが日本一となりました。
そして現在へ・・・
いかがでしたでしょうか。日本プロ野球の歴史を紐解くと、改めて日本における野球の立ち位置が認識できたのではないでしょうか。日本に「ベースボール」を伝えた、ホーレス・ウィルソン。日本プロ野球設立のきっかけとなった、ベーブ・ルース。数々の功労者がいて現在の日本プロ野球が存在しています。
そんな日本の野球が、2023年WBCで世界一となり日本全国が沸き上がったことを皆さんも鮮明に覚えているのではないでしょうか。
二刀流「大谷翔平」選手、日本のエース「山本由伸」投手、日本の宝「佐々木朗希」投手など、歴史に名を刻む選手がこれからも登場することを楽しみに、今後も日本プロ野球を応援していきましょう!
公益財団法人 野球殿堂博物館(https://baseball-museum.or.jp/exhibitions/history/)