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プロ野球 現役ドラフトとは?現役ドラフト元年を考察

2022年12月に初開催された「現役ドラフト」とはいったいどんなもの?なぜ開催されるようになったのか、獲得された選手の現在の成績はどうなのか。現役ドラフト元年を一緒に見ていきましょう。

現役ドラフトまとめ

  • 出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるための制度
  • 大竹投手(阪神)、細川選手(中日)が大活躍
  • 2023年12月8日に第2回現役ドラフト開催

現役ドラフトの仕組み

チーム事情により出場機会の恵まれない選手の移籍を促すため、2022年12月9日に初開催されました。会議は非公開で行われ、各球団1名の選手が移籍することになりました。

本ドラフトの方法は、各球団指名対象選手を2名以上リストアップ。そのリストから獲得希望選手1名を投票。1番得票数が多い球団が指名権を獲得し、希望選手を獲得。その後、選手を獲得された球団が指名権を得るという方法です。

各球団移籍選手

では、現役ドラフトによってどのような選手が移籍したのかを見ていきましょう。

パ・リーグ

セ・リーグ

活躍している選手は?

現役ドラフトによって、気持ち新たに新天地へ移った各選手。その後、活躍しているのはどの選手なのでしょうか。投手・野手から1人ずつご紹介します。

投手:大竹 耕太郎(阪神)

投手部門での活躍選手は大竹投手。5月の月間MVPを受賞しており、首位阪神の原動力として活躍しています。気持ちを前面に出すプレースタイルで甲子園で躍動しています。

●21試合  防御率2.26 勝利12 敗戦2 完封1 奪三振82 投球回数131.2 WHIP1.02 PR13.68

※WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched):1イニングで何人のランナーを出すかという指標。WHIP=与四球数+被安打数÷投球回数

※PR(Pitching Runs):投球回数が多く防御率が低い選手がより評価される指標。PR=(リーグ平均防御率-投手防御率)×投球回数÷9

野手:細川 成也(中日)

大竹選手同様、5月月間MVPを受賞した細川選手。DeNAでは芽が出なかった和製大砲が、移籍して一気に開花しました。

●140試合 打率.253 安打131 HR24(リーグ4位タイ) 打点78(リーグ5位タイ) 四球49 得点圏.280 OPS.780 RC27 4.86

※OPS(On Plus Slugging):チームの得点にどれくらい貢献できているかを表す指標。OPS=出塁率+長打率

※RC27(Runs Created per 27 outs):特定の選手1人で構成された打線で、1試合(27アウト)のうちに平均何点とれるかを表す指標。6.0で強打者、9.0あればMVP級。

来季はどうなる?

今季初開催された現役ドラフト。2選手が月間MVPを獲得するなど現役ドラフトの恩恵を受けている選手が登場しています。初年度に良い傾向がみられることは、今後の現役ドラフトに期待する流れがさらに生まれてくると感じています。果たして来季はどの選手が移籍するのか。新天地で活躍する選手が登場するのか、2023年12月8日に開催される第2回現役ドラフトに注目しましょう。

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